ToshiYasuiBlog

慶應義塾大学大学院システムズデザイン・マネジメント研究科の教員である筆者が、ポストシステム思考・ポストデザイン思考の研究教育のさまざまな試みを自省しつつ、日々の振り返りとして書きつづる

時を感じさせない「システム×デザイン思考」の煥発: 慶應SDM五周年記念シンポ・ワークショップ

昨日の土曜日、慶應SDMの5周年記念シンポジウムが開かれました。慶應SDMは、慶應義塾開塾150周年を記念して設立された若い大学院。下に学部をもたない独立系大学院で、とても小さい大学院。専任教員の数は12名と、これもおそらく日本一小さい規模でしょう。修士と博士合わせて1学年100人という、誰でも仲良くできるフレンドリーなサイズの学生数でもあります。

この「日本一小さな大学院」が、社会にイノベーションを起こす波を作ろうと、日本そして世界の「仕組み」を前向きに協創の力で変えていく試みを大学教育の現場からはじめて5年。その節目を記念してのシンポジウムが昨日開かれたのです。

第一部は、創設時の慶應SDM委員長であり、宇宙工学とシステム工学の世界的権威である狼嘉彰先生の講演。

わたくしの担当は、第ニ部のワークショップ。慶應SDMの2008年の創設当時から、スタンフォード大学、MITやデルフト工科大学の先生方と連携しながら第一期生とともに手探りで始めたプロジェクトベースの学習体系。慶應SDMは「デザイン×システム思考」というメソドロジーにまとめあげ、デザインプロジェクトという看板科目に統合したのでした。その「デザイン×システム思考」のワークショップを、白坂成功先生の事務局のもと、ファシリテーションの前半を慶應SDMの現委員長である前野隆司先生、そして後半を保井が担当しました。

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第二部のワークショップには、50名を超える慶應SDMの修了生ほかが大集合。いずれも、日本を代表する企業や官公庁、NPOなどで日本のイノベーションの加速のために汗を流しているメンバーたちです。起業家や新規ビジネスの実行者として日々奮闘している若い修了生たちの姿も見えます。

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ワークショップは2時間というとても短い時間でしたが、この5年間のデザインプロジェクトの体系の充実ぶりを少しでも体感してもらおうと、「お試し版」ながら、「システム×デザイン思考」の考え方の概説、ソーシャルイノベーションの世界的な波の俯瞰、そしてイノベーションの創発に使う実際の技法として、「正しい」ブレーンストーミング、親和図法、構造シフト発想法、因果ループ図、レパレッジポイントの特定、プロトタイピング、「両手を使った思考」によるプロトタイプ・イメージの共有、と進みました。

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企業のビジネスの現場や社会のしがらみの中で苦闘している修了生もいるはず。そして2時間という短い時間で、感覚は取り戻せるだろうか、と初めは心配していましたが、そんなのはまったくの取り越し苦労でした。ブレインストーミングが始まるとすぐに、参加者から笑顔がこぼれ、ポジティブ思考が溢れだし、アイディアが湧き出ます。

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親和図の作成で、発散したアイディア群の構造化をまずは行います。そして、アイディアが出てきた無意識の思考のバイアスのパターンを崩すべく、親和図を使って、思考の「パターンずらし」、すなわちシフトをみなで行っていきます。構造シフト発想法と呼ばれるこの技法は、慶應SDMの5年間のイノベーション教育から出てきたオリジナルの技法。昨年のアジア太平洋システムズ・エンジニアリング学会(APCOSEC)や日本創造学会で、その成果が学会発表されています。

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因果ループ図の作成から、ソリューションを生み出す梃子となる点、すなわちレバレッジポイントを特定します。各チームとも、うきうきするような伸びやかな雰囲気の下、レバレッジポイントにあるアイディアの束を使い、ソリューションのストーリーを粘土や色紙、紙コップや紙皿、色ペンなどで、模造紙に表現していきます。

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粘土と色紙のプロトタイピングは一見すると「子どもだまし」のように見えるかもしれませんが、「すばやく失敗せよ(fail fast)」、すなわち決めうちせずに、何回も何回もイノベーション・ループをまわして試作品を作り、ユーザーや開発者間で共感のために使おうという「共感のためのプロトタイピング」の原則にもとづくものです。

「共感のためのプロトタイピング」は1990年代の後半から、米国の西海岸でスタンフォード大学や世界的な社会デザインソリューション会社IDEOが、「経験プロトタイピング」として知見を積み上げ、いまやソーシャルデザインの基本的技法のひとつになっています。時には教育玩具レゴや即興の寸劇(スキットやプレイバックシアター)を使うときもありますが、今回は粘土と色紙です。

粘土の手触りが感性を刺激するのか、参加者はみな生き生きとした表情です。

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ワークショップ終了後は、慶應SDMで毎日24時間、いつ行っても絶対に誰かが何かの作業しているという噂の、通称「大部屋」に集まり、大同窓会です。いま夢中で追い求めていること、研究とビジネスの夢、ソーシャルイノベーションへの意気込み。100人以上の現役学生・同窓生と教員が集まり、100個以上のイノベーションの加速にかける夢が語られました。

第三部の大同窓会では、北関東のそうそうたる通信系企業のトップで慶應SDMの現役社会人学生でもあるイノべーターによる、「人間風船」というサプライズ・イベントも飛び出し、会場は歓声と笑いで沸きに沸きました。

ワークショップと大同窓会でお会いしたみなさま、本当にありがとうございました。しばらく会っていなかった方々も、まったくブランクを感じさせず、「システム×デサイン思考」のイノベーション・ループの輪にサッと入っていただきました。

最近ややオーバーワーク気味で、ちょっと元気がなかったのですが、昨日集まっていただいたみなさんから「情熱と行動することへの勇気」を補給していただいた気がします。みなさん、本当にありがとう。涙が出ました。さあ、日本のソーシャルイノベーションの加速のプラットフォームづくりに、これからも前向きに頑張っていこう。心の底からそう思えた、気持ちのよい月夜でした。



  1. 2014/01/12(日) 15:14:01|
  2. ワークショップ
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おぼろげながら見えてきたもの: つながりが幸せを生み出すフレームワークについて

昨年末から今年はじめにかけて、頭の中がずいぶんもやもやしていたのですが、ああ、これかも、というテーマがおぼろげながら見えてきた感じです。それは、わたくしの研究テーマの主軸はこれから何になっていくのか、というお話です。そして、それはきっと、つながることの本質的な価値、つながることがなぜ価値=幸せを生み、「場」を作り、イノベーションを呼ぶのか、そのメカニズムの解明、モデルの構造化と分析・実証ということだろうと。このテーマを2014年かけて、きっと追求していくのだな、と考えるに至りました。

昨年夏から秋にかけて、ありがたいことなのですが、さまざまな研究やワークショップや執筆や新しい講義が押し寄せ、アップアップして、このプログも更新がままならぬ状態が続いていました。他方で、よかったことは、仕事の洪水の中でもがき続けたことが、自らにとって未来に向けて大切なことを見いだせるチャンスとなったことです。

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写真は、慶應SDMで昨年12月に開かれた第二回未来デザイン会議でグランプリを獲得された、鎌倉戦隊ボウサイダーのプレゼンの光景です。東日本大震災のときの津波避難の教訓を生かすため、子どもにもわかりやすい防災啓発飲料をコンセプトに、クラウドファンディングや鎌倉にある起業家グループ「鎌こんバレー」、そして地方自治体などとどんどんつながっていくビジネスモデルを構築し、ソーシャルイノベーションを起こしています。未来デザイン会議では、「システム×デザイン思考」でソーシャルイノベーションを起こして言っている素晴らしいプレゼンが多くありました。


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昨年秋に、慶應SDMの研究プロジェクトとして、地域活性化のフロントランナーであり、UターンIターンの島としても知られる島根県隠岐島の海士町を訪問させていただいたのも、よいきっかけになりました。海士町は、ピーク人口7,500人から今は3000人を切っている過疎のまちながら、コミュニティが自立することを追求し、農林漁業と観光を中心に、どのようにコミュニティの価値向上に結びつけるか、挑戦を続けていました。少子高齢化と厳しい財政事情という、課題先進国日本のフロントランナーの現場を、多くの方と現地で対話することで実感させていただきました。

海士町のみなさまに加え、岡山県総社市のNPO吉備野工房ちみちの加藤せい子さん(地域活性学会に向けた共同研究でご一緒しています)や、徳島県神山町のNPOグリーンバレー神山の大南信也さん(昨年7月の酷暑の週末の高崎、地域活性学会の研究大会でご挨拶させていただきました)、そして他にも素晴らしい地域イノペーターの方々に慶應SDMの研究を通じてお会いして、感動をいただきました。

何よりも、地域活性化の天才の方々とお会いして感じたのは、われわれ慶應SDMが構築しようとしている「システム×デザイン思考」によって社会にイノベーションを加速しようとする方法論は、海士町をはじめ多くの先導的なコミュニティで、天才的と言える素晴らしいイノペーターの方々によってはるか昔から実践されているなあ、ということ。ということは、これを学術的にしっかりと確立していくことが大事だということでした。

systemic and systematic thinking、すなわち、つながっていくことで全体俯瞰的にものごとをとらえ、問題の解決策を順序立てて生みだしていくというシステム思考。そして、社会の課題に対してideation-fieldwork-prototypingという三位一体を通じてソリューションを提案し、社会に実装していくというデザイン思考。この二つのよいところをマエストロのように瞬時に行ったり来たりし、ソーシャルイノベーションのデザインを生むひとたち。

この天才たちの頭脳の中には、つながることの本質的な価値がぱっとわかり、つながることがなぜ価値=幸せを生むかということがひらめき、みなが集う「場」を作り、イノベーションを呼ぶメカニズムが埋め込まれているのでしょう。ああ、それを可視化したい、構造化したい、そしていつの日にか、天才でなくとも後から方法論を学ぶことで、社会にイノベーションが起こせるように体系化したい、と。

このテーマをグローバルなリスク分析という、日本にとっての安全安心というテーマに応用したのが、PHP総研グローバルリスク分析2014年版でした。昨年12月に、外交安全保障や経済金融の専門家の先生方とご一緒させていただき、集合知にもとづく「システム×デサイン思考」によるリスク分析の新しい方法論をモデル化させていただき、この2014年の分析に早速応用させていただいたのでした。


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昨年夏のある日、慶應SDMがある慶應日吉キャンパスのグラウンドにほんやりとたたずんで、長い間、考えごとをしていました。それは、自分の学術的興味はどこへ向かうのだろうかということ。

2014年のはじめにそれが、おぼろげながら見えてきたような気がします。多くの先学たちが素晴らしい業績を挙げておられる中で、浅学非才な自分は何が社会に学術的に貢献できるのだろうか。それは、つながり、「場」をつくり、つながることで幸せになり、そのつながりが「場」にできた集合知の協創のちからで、社会に問題解決を設計提案(ソーシャルデザイン)し、社会のシステムをより良い方向へ変えていく(ソーシャルイノベーション)こと。システム×デザイン思考=>価値の協創=>ソーシャルデザイン=>ソーシャルイノベーション、のシークエンスの構造化をするということかもしれません。そして、それを具体的な学術フィールドとして、公共政策、地域活性化、金融、リスク分析、社会システムなどで事例を集め、一般化していきたい。

なんだか、これまで研究でいろいろなことをやってきて遅まきながら、ということかもしれず、恥ずかしい感じもしますが、トラックを何周か走って、また次のスタートラインに立った気持ちがするので、2014年の年初めということで、プログに書いてしまいました。今年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
  1. 2014/01/03(金) 15:37:11|
  2. 研究
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顔が見えるコミュニティだから自立へと: 隠岐・海士町の新たな挑戦

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先週土曜日の朝、慶應SDM委員長の前野先生のお部屋に、UターンIターンの成功やさざえカレーなど食材の地域活性化で有名な隠岐・海士町の町役場の青山さんが、「しあわせのコミュニティ」プロジェクト関係者とともに来訪されたのに、同席させていただきました。

UターンIターンの成功とメディアは持ち上げるが、そういう路線の広報はしたことがないとのこと。
実は一貫して、広域合併をせず、過疎自立支援法の補助金もできるだけもらわず、顔の見えるコミュニティとして離島で自立した暮らしを立てていくにはどうしたらよいか、考え行動してきたら、このような活動になったとのことでした。

公的セクターの助成に頼らず、じぶんたちがじぶんたちで食べていける、顔の見えるコミュニティでの地域活性化をやろう。町議会や町役場、商工会、農協などのメンバーをはじめとする地域のステークホルダーが覚悟したのは、人口高齢化と人口減少中でこのままではどうしようもなくなるという絵を描いていた、町の長期財政シュミレーションを共有したときだったのだそうです。

海士町をひとつのてづくりデパートとして、みなが雇用を得て自立する町にしたい。そういう意気込みで10年以上頑張られてきたそうです。コミュニティのしあわせと活性化に、顔が見えるということは本当に大切になのですね。まちつくりが自分ごとになる、ということでしょうか。

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地域活性化の成功例として取り扱われることの多い海士町ですが、青山さんはあえてこれから新しい活性化の計画を作っていきたいと展望を語られました。研究者もメディアも海士町を取材し、自在に書いて去っていかれるのだが、海士町の当事者たちが活性化に向けて研究を進めたいというという思いに対して、研究者やメディアの方々とのコラボはあまり多くはなかったそうでした。ちょっと意外でした。

地域活性化のよきツールとしてあげられることの多い、農業、観光、アンテナショップも、流通と販売を地元の手に取り戻さなければ、流通と販売に多くの付加価値を握られたまま、地元は衰退していく、と語っておられたのも印象的てした。

真の地域活性化とは何なのか、金言を多くいただいた2時間でした。とても勉強になりました。

以下のその金言のいくつかをそのまま記します。

「町は定住で補助金など出したことはない。ただひとつやったことは、お店を365日開けること。役場やお店の自分の都合で閉めた店をせっかく来てくれた人に見せても、残念に思われるだけ。」「海士町へはどうやって行くの? 土日にかかってきた電話に、観光協会が親切に対応するだけで、反応はまったく違う。」まさに顧客のリクワイアメントを把握するというシステム分析の第一段階のツボですね。

「島の行商人大募集、島のおかみさん大募集、島の案内人大募集、という海士町の試みは、海士町デパートのバックヤードの仕組みを作るという試み。多くの過疎の町がアンテナショップや観光など、フロントに飛びつくが、大事なのは、いかにバックヤードをしっかり作るかということ。それがなければ赤字続きで続かない。」仕組みづくり、とは、われわれの言葉でシステムを構築するということ。同じ物語を語っていることにびっくりしました。海士町デパートという言葉で、海士町が取り組んでいる地域活性化の試みをひとつの統合されたシステムとして表現しておられました。

「過疎でたとえ自立できなくても、自立しようという試みの中で何かできることがある。それが大事。」そう、ソーシャルイノベーションは、変革への志の海の中でうねって実現していく、非線形の局面をたどるのです。

「町役場も農協も観光協会も商工会も、過疎で町が小さくなっていく中で、自立して小さく、そして自分たちで食べていけるようにしていくことが、今日の海士町を支えている。」自立する社会システムを作るための、ソーシャルイノベーション。「創造的過疎」とおっしゃっておられた徳島・神山町のNPOグリーンバレーの大南さんもそうでしたが、地域でイノベーションを起こす思考の改革の先導役をファシリテーターとして担われておられるのでした。

慶應SDMが進めている、社会システムとして自立している地域の仕組みづくりの研究内容にとても親和性の高い、共感することの多いお考えでした。わくわくした2時間のダイアログ。海士町の青山さん、関係者のみなさま、慶應SDMの前野先生、白坂先生、本当にありがとうございました。

福澤先生の「独立自尊」精神を彷彿とさせる離島の地域活性化の成功例。新たなステージに向かってさらに伸びていっている予感がします。自立した、地域のファシリテーターたちが活躍して、地域の方々がしあわせを価値あるものにする地域活性化の事例を可視化し、構造化したい。そういう研究の意欲を一層かきたてられた至福の2時間でした。




  1. 2013/09/01(日) 18:59:54|
  2. 研究
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福島の高校生のマシュマロ・タワーからイノベーションを

8月のお盆休みの日曜日の午後、福島の高校生たちとマシュマロ・タワーを作りました。
福島県の複数の有力高校の1年生生徒80人が自主的に参加した、東京の大学や進学関係機関を訪ね、東京に進学した先輩たちの話を聞く、夏休みの3日間の参観セミナー。このうち90分間をいただき、イノベーションとリーダーシップについて無給ボランティアとして講義。酷暑の中でしたが、ひとりの生徒も居眠りせず、大学院の学生にするのと同じ内容の講義に聞き入っていただきました。その集中力に感動。

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講義の後半は、6人一組のチームに分かれ、マシュマロ・チャレンジに挑みました。スパゲティ20本とテープと紙ひもとマシュマロ1個を使い、18分間でスパゲティを骨材にしててっぺんにマシュマロを載せ、その高さを競い合うのです。イノベーションを起こすプロジェクト演習の教材として、世界の名だたる大企業から幼稚園児まで、数万人がチャレンジしている有名な演習です。上の写真は、どのようなタワーを組み立てようか、と真剣にチームで議論している様子。

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福島の高校生たちが組み立てた立派なタワーに脱帽です。未来の福島、日本そして世界を引っ張っていくイノベーティブな活動を彼らがリードしてくれると確信した次第です。集合知によるリーダーシップ、そしてシステム×デザイン思考によるイノベーションの加速。福島の高校生たちからわたくしが学ばせていただいた、よき夏の日曜日でした。お世話になった先生方、関係者のみなさま、本当にありがとうございました。
  1. 2013/08/22(木) 23:32:04|
  2. ワークショップ
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慶應SDM出身の若き起業家たちの夏

お盆休みを利用して、慶應SDMを修了後起業している卒業生のうち2個所を訪問してきました。
一人目は、大手物流メーカーを退職後、慶應SDMの修士課程に入り、2年間システムエンジニアリングをばっちり学び、アプリケーション開発の会社を立ち上げたのでした。

慶應SDM起業家2

神田駅近くのインキュベーションオフィスを訪ねると、夜遅くまで頑張っている様子。当初予定していたスマホアプリより、PCアプリの開発の方がうまくいきつつあるのだとか。わたくしの訪問の目的は地域活性化研究の新たな方法論にもとづくアプリの応用についてでしたが、問題意識がとても近く、話が弾みました。さすが、慶應SDMの卒業生です。お盆はほぼ休み返上でコツコツと頑張っておられました。

慶應SDM起業家1

もう一軒は、この春にオープンしたばかりの、秋葉原駅近くの新しい食品・農業関係スペース「ちゃばら」に入っている起業家たち。自然農法や有機農法などで栽培された、身体によい野菜やはちみつを販売しているのだそうです。彼らは慶應SDMに入学して、「農業の六次産業化」ということばが流行るずいぶん前から、新しい価値を生み出す農業をシステムズ・エンジニアリングの方法論で研究していたのでした。夢が実り、卒業後に起業。お盆休みの日曜日夕方にもかかわらず、お店にはひとが一杯でした。

スタンフォード大学やMITなど、米国の大学・大学院では、起業を目指して頑張る学生が多いのだとか。日本の大学・大学院もようやく起業指向の学生たちが増えたきました。苦労は絶えないとは思いますが、日本のイノベーションの加速のために、彼らにはぜひ頑張ってもらいたい。いきいきとした前向きエネルギーを慶應SDMの卒業生たちからいただいて、彼らの起業の現場をあとにしました。



  1. 2013/08/18(日) 22:35:06|
  2. 身辺雑記
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横浜市港北区日吉の大学院でポストシステム思考・ポストデザイン思考のイノベーション研究をしています。社会システムや政策デザインが主な関心です。

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