ToshiYasuiBlog

慶應義塾大学大学院システムズデザイン・マネジメント研究科の教員である筆者が、ポストシステム思考・ポストデザイン思考の研究教育のさまざまな試みを自省しつつ、日々の振り返りとして書きつづる

贈ろうとして贈れなかったはなむけの言葉

日吉の早春を盛り上げる桜

今日、慶應SDMを修了されるみなさんへ

人生は廻り舞台のようなものだから、舞台が突然くるりと廻って、主役を突然演じる日がくるかも知れない。
スポットライトを浴びて、観衆が固唾を呑んで自分を見ているときに、表現は晴れやかで自然なほうがいい。

だから、だれからも注目されずにいて、不遇と自身を感じても、くさってはなりません。
舞台のすみっこで、一生懸命に主役を勉強しておくといい。

主役がまさかのときに、代役がまわってくるかもしれない。
主役を研究しつくしておくのだ。だから、代役のことを、英語でunderstudyという。
古来、代役から抜擢されたスターは多い。

でも、人生は晴れの日ばかりではないだろう。心が土砂降りの日もあるかもしれない。
そんなときは、もしよかったら、ふらっと訪ねてくれるといい。

遊びにきてくれるだけで十分だ。何も話さなくてもいい。
お茶を用意しておくから。一緒に飲もう。人生にも幕間がある。幕間のお茶も味わい深い。

明日から、ここではない、広々とした舞台があなたたちを待っている。演じるのは即興だ。
では、また。ふただひお会いするのを楽しみに。
ご卒業、本当におめでとう。


年度末で、修了式と祝賀会に出席がかないませんでした。以上が慶應SDMの修士・博士のみなさんで課程を今年修了される方に贈りたかった、わたくしのはなむけの言葉です。修士のみなさんは2年間、博士のみなさんは3年間(+α)、みなさんと一緒に学べたことを誇りに思っています。修了おめでとうございます。
  1. 2013/03/30(土) 06:15:14|
  2. 身辺雑記
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Open KiDS のべ1,200名のご参加で大団円でした !

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慶應SDMの一般公開ワークショップのOpen KiDS、第4季第4回を無事に大団円で終了しました。今年度大トリのOpen KiDSは、盛り上がって大盛況。Open KiDSは年度でのべ1,200名近くの参加者にきていただきました。臨時会やほかのワークショップを入れると、延べ3,300名近くのご参加。

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「デザイン × システム = イノベーション」を合言葉に、地道な努力を、教員とTAそして学生ボランティアの無償のボランティアを一年続けてきました。みなさまありがとうございました。充実した一年でした。また2013年度も年四回のOpen KiDSと学生向けのデザインプロジェクト、そして社会システムや政策デザイン講義を力の限り、週末の無給の研究・教育を続けていきたいと思います。ご支援お願いできれば幸甚です!

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  1. 2013/03/24(日) 14:18:49|
  2. ワークショップ
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構造シフト発想法 × ワールドカフェ = イノベーションへの気づき

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今日は、慶應SDMの一般向け「システム×デザイン=イノベーション」ワークショップOpen KiDSの第4季第3回。構造シフト発想法から、ワールドカフェという流れで、地域の課題を建設的にソリューションへ導くワークショップでした。

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ワーク中のみなさんの笑いが内面からにじみ出る、穏やかで温かななものに変化してきたのが印象的でした。第一回がイノベーティブな発想法で、はっちゃけた笑いが多かったので、方法論の違いで参加者の笑顔のタイプも対照的だったのは、とても印象深かったです。

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目的-機能-コンポーネントの三層にシステムとして見える化・構造化されたアーキテクチャを、三層のどれかをずらすことでイノベーションに導く。そして、出てきたソリューションを、ワールドカフェで他花受粉させることで、さらに磨いていく。参加いただいた方々のモチベーションとパフォーマンスは大変高く、社会システムのオープン・イノベーションを研究する教員として、気づきに満ちた一日でした。ありがとうごさいしました。

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  1. 2013/03/17(日) 16:16:06|
  2. ワークショップ
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オープン・イノペーションの担い手のネットワーク化による面的な広がりが大事

先週の夜、慶應SDMで開かれた産業界・研究者有志の「ものコトづくり研究会」に出席し、日本における産業競争力の現状とオープンイノベーションの加速の広がりについて必要なことについて、問題提起をさせていただきました。

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当日ご出席になれなかった方、当日のスライドはこちらから


日本の産業競争力を高めるためには、日本企業が「自前主義」「ヒト・モノ・カネの抱え込み」という「殻」を破り、膨大な休眠テクノロジーや260兆円以上に上る内部留保を掻きだして、新たな価値を創る製品サービスを生み出すオープン・イノベーションの加速が必要。そのためには、マッチングができる目利き役が、企業の中に眠っている技術とおカネ、そしてリスクマネーと規制緩和をひとつのプラットフォームで結合させる運動をネットワーク化して広げていくことが大事、と問題提起させていただきました。

みなさま、熱い議論をありがとうございました。みなさまのパッションに、これから日本経済がぐいぐいとイノベーティブに変わっていく手ごたえを感じました。わたくしの相変わらずの不十分で粗惚な説明を笑って許していただいた主宰の先生方と参加者のみなさま、本当にありがとうございました。
  1. 2013/03/16(土) 10:37:32|
  2. 研究
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地域の活性化の方法論を求めて

地活性化の方法論の学術アプローチを議論する慶應SDMの夜間のラボ。吉備の元気な事例報告です。

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  1. 2013/03/13(水) 20:21:28|
  2. 研究
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ワークショップは参加したほうが楽しい

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当たり前と言えば当たり前なのだが、ワークショップはファシリテーションも楽しいが、メンバーとして実際に参加して何かを創りだすとさらにたのしいなあ、と。慶應SDMの「システム×デザイン=イノベーション」の一般向けワークショップOpen KiDSに先週の日曜日に参加。

この日は「地域(まち)の居場所」がテーマ。坂倉先生と白坂先生がファシリテータとして、「場」の共同性理論と欲求連鎖分析(WCA)を組み合わせてさらに発展させた「共同行為における自己実現の段階モデル(CSA)」を使ってのワークショップ。みな楽しんで、そして盛り上がって、まちの居場所を自己実現していくモデルをグループで可視化しました。

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わたくしたち教員・TAグループも、日ごろのサラリーマン生活を「満月の夜に殻を破る」自己変革の場を設計するという「満月の夜に集まる」という居場所モデルを試作してみました。満月には何かひとに普段と違ったインスピレーションを与える力があるとのことで、社会起業のモデルとして「地域で自分で興すイノベーション」として考えてみました。ま、Stanford Universityのd Schoolが教える'Fail Fast'の精神で、たくさんとにかく創ってみたというひことで、ご笑覧ください。

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  1. 2013/03/10(日) 13:18:30|
  2. ワークショップ
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「日本盛り上げ協会」が産声を上げて一周年です!

日吉の早春を盛り上げる桜

慶應SDMでこの1年間のべ3,000人超にいらしていただいたOpen KiDSをはじめとするシステム×デザイン×マネジメントのイノベーション創造のためのワークショップ。どうやっていこうか、という形に具体的になってきたのが昨年のいまごろ。議論は根源までさかのぼり、結局、何のためにワークショップをやるのか、という熱い議論を何回もかわしました。

求める価値は、日本を、そして世界を盛り上げること。 日本唐揚げ協会さんや、日本ロマンチスト協会さんなどの力強い先達の方々にも学ばせていただき、アイデアは、「日本盛り上げ協会」へ。「日本をアゲアゲに」を合言葉に、「いていですね」「いいね」をワークショップで連発しながら、日本の上げ潮のイノベーションとソーシャルデザインの機運をもりあげてまいりました。

ワークショップを、Open KiDSを、慶應SDMを、日本を、そして世界を盛り上げ初めてはや一年。「もりあげにすと」として、これからシステム×デザイン×マネジメント思考をどんどん盛り上げてまいりたいと思います。

意外な名前の「ずらした」協会の名前は、いろいろとあるようです。たとえは、日本ツインテール協会さんなどのご活動もあるようです。

日吉の早咲き桜も早くもほころび、春の到来を告げています。これからも、日本を盛り上げる「としちゃん」キャラとして、頑張っていきたいと思います。日本盛り上げ協会のアイデアをさらに進化し、「構造シフト」させるご提案も募集中です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

  1. 2013/03/10(日) 08:45:48|
  2. 身辺雑記
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ありがとうございます。しみじみ、うれしいです。論文採録

論文採録

共著の論文が国際学術誌に採録されました。オンラインで先週publishedされたという知らせが共著者のひとりからあり、じわりと喜びが。思えば2年前の秋、慶應SDMでのProf.Boschの集中講義。システム思考と因果ループ、そしてSenge流の因果ループの構造化とてことなる介入点(レバレッジポイント)から、ベイズ推計(Bayesian Belief Network)をステークホルダーの集合知の形成に使う方法論を、一気呵成にワークショップで親身に教えていただき、目からうろこが落ちる思いでした。この論文での貢献は、日本ではまだまだ高い子供の不慮の事故に対する政策デザインをベイズ推計で構造化したというものでした。研究者として、日本の政策イノベーションにさらに精進して、貢献したいと思います。共著者の先生方、そして出身大学の尺八部や産総研のご縁で温かくご指導いただいた先生方、そして慶應SDMの教員・学生方をはじめ、日ごろからご指導いただいているみなさま、本当にありがとうございました。みなさまの熱い声援なしに、こんなに早い採録はなかったと思います。じわりとくる研究者としての喜びをかみしめてるております。これからもがんばります。心から御礼申し上げます!
  1. 2013/03/10(日) 00:49:54|
  2. 研究
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地域とコミュニティの政策デザインをシステマチックとシステミックで創りました。

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延べ3,000人に参加いただいた、慶應SDMの一般向け公開ワークショップ(Open KiDS)もとうとう今年度最終シーズンの第4季。地域とコミュニティの活性化のためのシステムデザインをテーマに、ワークショップです。百名近い方々に参加していただき、第一回は、社会を変える政策デザインがテーマ。NPO法人「二枚目の名刺」の方々とのコラボ企画で、政策デザインを、慶應SDMのオリジナルのシステムデザイン方法論である「構造シフト発想法」(Structural Shift Ideation)で実践しました。

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システムの構造、「ずらす」ことでイノベーションを起こす。これは、政策デザインがイノベーティブに創られる方法論として育てるために、とても意義あること。そう確信させていただいた一日でした。「二枚目の名刺」のみなさまをはじめ関係者の皆様、本当にありがとうございました。楽しかったし、クリエイティブでした。

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  1. 2013/03/03(日) 15:27:53|
  2. ワークショップ
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Author:toshiyasui
横浜市港北区日吉の大学院でポストシステム思考・ポストデザイン思考のイノベーション研究をしています。社会システムや政策デザインが主な関心です。

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集合知による社会課題のソリューションデザインはとても大事。新しい方法論を知の地平から見つけていたきたいですね

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